路線
きたでんは北九州地域に総延長45.54kmになる2路線を保有、運行している。 このほかに、バス専用道のひびきの線があり、鉄道線と一体的に運用されている。
路線一覧
門司港本線
門司区栄町の門司鎮西橋駅から八幡西区堀川町の北電折尾駅までを結ぶ路線。 全体として山がちな地形を通り、急な勾配が続いている。 北九州の主要な住宅地と工場・商業集積地を結んでおり、通勤・通学を始めとした地域住民の利用が多い路線である。 また、近年は門司港レトロ地区の整備などにより観光客の利用も増加している。
路線データ
路線名 | 門司港本線 | 区間 | 門司鎮西橋-北電折尾 |
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総延長 | 30.21km | 駅数 | 31 |
軌間 | 1067mm | 電化区間 | 直流1500V 架空電車線方式 |
線数 | 複線 | 閉塞方式 | 自動閉塞方式 |
新門司線
門司区高田の北電門司駅から同区恒見町の恒見駅までを結ぶ路線。 峠越えを行うため、短いながら急勾配、トンネル区間、急カーブなどバラエティに富んだ路線となっている。 また、急カーブがあることから一部の車両は入れないなど車両運用には若干の制限が加えられる。 新門司地区の新興住宅街への流動や、新門司港発着のフェリー連絡などが主だが車での移動がポピュラーになっており、経営環境は非常に厳しいものとなっている。 2001(平成13)年には恒見から吉田までの区間が廃止となった。
路線データ
路線名 | 新門司線 | 区間 | 北電門司-恒見 |
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総延長 | 8.31km | 駅数 | 5 *北電門司を除く |
軌間 | 1067mm | 電化区間 | 直流1500V 架空電車線方式 |
線数 | 単線 *交換可能駅;畑 | 閉塞方式 | 自動閉塞方式 |
ひびき事業開発 ひびきの高速線
八幡西区堀川町の北電折尾駅から若松区塩屋のひびきの北駅までを結ぶ路線。 保有はきたでんの子会社で第三セクターのひびき事業開発が第三種鉄道事業として行い、運行はきたでんが第二種鉄道事業として行う形となっている。 北九州学術研究都市の創設とその周辺地域の住宅開発に関連して計画され、2008(平成20)年に開業した。 全線に渡って地下線となっている。 沿線に学研都市や多くの学校、住宅団地が存在することから通勤・通学輸送が主となっており、輸送量自体も多いほか、これからの増加も見込まれる路線である。
なお、利用者向けには門司港本線と一体的に「門司港本線」と案内される。
路線データ
路線名 | ひびきの高速線 | 区間 | 北電折尾-ひびきの塩屋 |
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総延長 | 4.45km | 駅数 | 5 *北電折尾を除く |
軌間 | 1067mm | 電化区間 | 直流1500V 架空電車線方式 |
線数 | 複線 | 閉塞方式 | 自動閉塞方式 |
備考 | 第二種鉄道事業者;北九州電気鉄道株式会社 第三種鉄道事業者;ひびき事業開発株式会社 |
路線の特徴
上り、下り
きたでんでは列車の方向を上り下りと呼称する。(これは社内呼称で、利用者向けには1999(平成10)年以降「○○方面」と案内するようになっている。) これらはそれぞれの路線の起点を基準にしており、例えば富野から見て北電門司港方面は「上り」、北電折尾・ひびきの方面は「下り」となる。
駅ナンバリング
きたでんでは観光客の増加といったニーズに応えわかりやすい案内を実現するため、平成27(2015)年から駅ナンバリングの導入を行っている。 ナンバーは路線ごと(ひびきの線は門司港本線と一続きのナンバーとなっている。)に英字2文字+数字2桁で振られる。 路線ごとに与えられる英字2文字は、門司港本線が「KM(きたでん・門司港の意)」、企救線が「KK(きたでん・新門司の意)」となっている。 駅ごとに与えられる数字2文字は「KM」は北電門司港から「01,02…」と、「KS」は北電門司港から「01,02…」と番号が振り当てられている。 門司港本線と企救線の乗換駅である北電門司港駅では、そのことを示すため二つのナンバリングが振られている。