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北九州総合交通基本計画

概要

バス・鉄道等の公共交通と自家用車・自動車等の自家用交通を一体的に捉え再構築し、活性化を図るための計画として、2003(平成15)年に策定、実施した計画である。 以降慣例的に5年ごとに計画を見直している。各種交通の役割を明確化し連携を図ったことが大きな特徴である。

歴史

2000(平成12)年8月、北九州電鉄(北電のバス部門は2001(平成13)年に子会社のきたでんタウンアクセスに分離。)と北九州市交通局の2者による協議会「北九州バス路線再編協議会」がスタートした。 これまで北九州市内のバス路線は都市の発展に合わせ拡大し全市を網羅してきたが、工業の衰退や郊外の発展に対応できておらず、実情にそぐわず複雑なものになっていた。 そこで、この協議会はこのままでは将来的な利用者の減少、それによるバス路線の廃止を導き都市の発展や市民の利便性に大きく支障をきたすようになるという危機感から北九州電鉄が率先して2事業者が自主的に立ち上げたものであった。 その後、具体的に再編計画を進めていくに際して円滑な計画の遂行のために自治体の参加を求め同年11月に北九州市が協議会に参加した。 その後も計画を詰める作業が続いたが「公共交通全体の議論が必要」と鉄道会社の参画を呼びかける声が出た。 その要請に応えて北九州電鉄の電車部門、JR、モノレール、筑豊電鉄も協議会のメンバーに加わり「北九州公共交通再編協議会」へと名前を変えた。 2002(平成14)年6月「北九州公共交通基本計画(案)」が公開。 その後、自家用交通に関する項目や環境に関する項目の追加が行われ2003(平成15)年1月「北九州総合交通基本計画」として正式に策定され、同年6月から順次実施された。 協議会は計画策定後も存続し、以降5年ごとに計画の見直しを行っている。

計画の内容

各種交通機関の相互間の交流を図り、交通全体の利便性を向上させ街を活性化することを目標としている。計画の愛称は「マイシティウェイ・マスタープラン21」。 計画関連で優先的に使用されるシンボルカラーは北九州の市の花であるひまわりをイメージした「イエロー」と「ブラウン」に定められている。

役割の明確化

計画では利便性向上を図るために、これまで分立していた各種交通の役割を明確にし、目的に応じて使い分ける交通網の整備を行うこととしており、各種交通の役割は以下のようにまとめられた。

自動車・自転車等地域内交通
バスフィーダー路線地域内・短距離
幹線地域間・中距離
都市高経由中距離・鉄道補完
鉄道中長距離

バス路線の再編

従来は長距離路線が多く始発から終点まで1時間を超える路線も多々あったが、地域内路線であるフィーダー路線と地域間を結ぶ幹線に再編され、車両の需給調整やダイヤの調整が容易となった。 これらの再編は「北九州マイタウンバス」の愛称がつけられた。

詳細は「北九州マイタウンバス」の項目へ

定期券・回数券の共通化

北電、市バス、モノレール、筑鉄の4者において定期券の共通化が図られ、乗り継ぎ定期券も発行されるようになった。 また2004(平成16)年4月からは磁気回数券の共通利用も始まった。 2010(平成20)年4月からはこれらを置き換える形でICカード「NOKUTA」(North-Kyushu Traffic IC Card の略)の導入が始まっている。

交通結節点

計画では役割の異なる交通機関を目的に応じて使い分けることが重要な点となっており、そのための核となる乗り継ぎ施設である。 鉄道とバスあるいはバス同士を結びつけるのみならず駐車場や駐輪場を併設しパーク・アンド・ライドの促進も図っている。また、一部結節点では物販店舗が設置されている場合もある。

詳細は「交通結節点」の項目へ

モード間乗り継ぎの促進

計画では利用者に必要に応じた乗り継ぎを推奨することになっているが、本来乗り継ぎは利用者にとってネガティブなイメージがあるものであり、促進を図るために以下のような様々な策が実施されている。

指針の策定

計画では、「乗り継ぎの指針」を定めている。 主要なものには「市内各所から小倉都心・黒崎副都心まで1回程度の乗り継ぎで済むこと」や「乗り継ぎに要する時間」などがあり、事細かに定められている。

ダイヤの最適化

指針に基づき、主に鉄道とフィーダー路線との間で乗り継ぎダイヤの最適化を行っている。

車内での乗り継ぎ案内

列車内(北電及びモノレール)やバス車内にモニターを設置して(列車内のモニターは計画当初から、バス車内のモニターは2015(平成27)年3月から)乗り継ぎ時刻の案内を行っている。

設備のバリアフリー化

交通結節点自体は既存の設備を利用したものも多いが、乗り継ぎの際にはなるべく上下移動が少なくなるよう配慮している他、 上下移動が発生する場合でもエレベーターやエスカレーターを設置しており安全かつ快適に移動できるようにしている。 また、通路を広くとったり各所の段差を減らしたりする工夫も行われている。

パーク・アンド・ライドの促進

交通結節点併設の駐車場・駐輪場について、その交通結節点を発着点とする鉄道・バスの定期券または全線定期券所持者に対し月極料金の割引を行っている。 駐輪場の場合一部を除き月極料金が0円となる。

交通結節点周辺施設との連携

交通結節点周辺の商店などと連携し、利用者に対して特典を提供すなどのサービスを実施している。